【初投稿】経営計画発表会は青春に似ている。

社長ブログ #1

こんにちは!株式会社サカワ 代表取締役の坂和寿忠と申します。
35歳の愛媛県出身です。弊社は今年創業から102周年目になり、私で4代目の社長なります。
この度、ブログを始めることになりました。

普段社内では今後の構想や将来のことをよく話すことがあるのですが、このブログをきっかけに、社外の皆様にも会社のことを知ってもらう機会になればと思っております。
会社や従業員のみんなが日頃挑戦している様々な取り組みなどを発信して、少しでも会社の認知度の向上に貢献したいと思います。
今回が第1回目の投稿です。あまり文章を書いて人様に発信するということがなく、執筆に自信はありませんが、温かい目でお付き合い頂ければと思います。

先日の5月30日に「経営計画発表会」を行いました。
弊社は4月が決算月なので、毎年5月に年に一度行っている社内イベントです。
このイベントは、昨年度の振り返りを行い従業員の方々へ感謝をする日、そして新年度に向けて新たな方針を発表しキックオフを行う日と捉えて、準備から当日の運営、懇親の場のセッティングまで全てを取締役が行います。
本来であれば全員が一堂に介して行いたかったのですが、このご時世のため愛媛本社と東京支社の2拠点で遠隔にて実施しました。

ぼくが社長に就任してから始めたことなので、今回でまだ3回目ではあるのですが、毎度準備になかなかの時間を要するので骨が折れます!が、経営者としての1年の中で最も重要な仕事の一つです。
ただ、一人一人の従業員の顔を思い浮かべながら、その年の活躍・成果を振り返り、資料などの準備をしていると自然と熱が入って、アツい気持ちになっていきます。

私自身、もう30代の中盤に差し掛かっていますが、発表会を終えた後にはチームの一体感や感謝の気持ち、そして新たな年度へのモチベーションが増していき、なぜか青春っぽさを感じます。
部活でいうと、監督が3年生の最後の試合が終わったあとにチームが円になって一人一人に声をかけて今までの頑張りを讃え、次の新3年生に「またこれから1年新体制で頑張ろうぜ」と次のステップに向かう瞬間。
それに似た青春時代のエモさを感じるのです。(僕だけかもしれないですが。)

さて、今回の発表会ではまず、2020年度の振り返りから行いました。
ちょうど一年前の2020年5月27日の同発表会の少し前に、新型コロナウィルスの影響を受けて、全国の学校が一斉休校になったり、公共事業が止まったりと、世間と同じように社内も少々混乱に陥りました。それもそのはず、一番の営業先である学校が休みになったのですから、単純に目の前の顧客がいなくなったということです。結果、3,4,5月の売上は前年同月比の50%以上の減でした。

当時の心境を振り返ると、私自身はいつも割とピンチはチャンスだと捉える性分なので、これを機に営業方法やPRの方法を新たに変化させ、新製品や現製品のブラッシュアップをどんどんやっていけば、またいつかチャンスは巡ってくるだろうと考えていました。
しかし、毎日コロナ関連のニュースが流れ、先が見えない漠然とした不安が募り、「今年はヤバそうだな。何をやればいいのか。」と、社内の雰囲気はどうしても落ち込んでしまがちでした。
危機の時こそ、全体の意識を統一して、パワーを集結しなけば乗り越えられないもの。

経営者として真っ先に着手しなくてはいけないことは、
・需要が戻ってくるまで社内のテンションを落とさず、キープし続けること
・今しかできないことを洗い出して、目の前にたくさんやることを増やしていくこと
・周りの仲間の存在を再認識し、みんなで知恵を出し合い、新たなチャンスを創造していくこと
この3つだろうと考え、早速着手を始めました。

いくつか行った施策の中で最も分かりやすく効果があったものが、「武器づくりチーム」の発足です。
今までの開発は役員が先導して、関係する何人かで開発チームを作り、新製品の開発を行ってきましたが、今回は社員だけで、また複数の部署を横断してチームを構成し、彼らがすべて考え企画・試作まで行う新しい試みです。
詳しい活動はこちらの記事にまとめております。(組織横断的な「武器づくりチーム」で、社員が新製品開発した話)

この武器づくりチーム発足のおかげで、1年で多くの新製品を開発することが出来ました。
こちらの施策の重要なポイントは、新製品が売れる売れないにかかわらず、必ず試作まで作りきることでした。

世の中に振り回されることのなく3か月先までの目標が立ったこと、開発に携わることで知識や技術の向上につながったこと、自社製品への愛情が増すこと、チーム力が増してワイワイできたことなどなどあり、コロナ渦の先行きが分からない春~夏には持って来いの施策となりました。
アイデア立案から試作まで3か月と期限を決めて始め、7月末にはそれぞれのチームで発表会まで行い、ひと段落終えた頃に少しずつ世間がコロナに慣れてきて、営業先の稼働が戻ってきました。作戦としては大成功だったと思います。

1年で講じてきたチャレンジはこちらです。また機会があれば別の投稿で触れますが、会社のロゴマークを新しくしたり、作業服を一新したり、引っ越しやリノベーションをしたりと、普段ではやらないこと、コロナ渦だからできることをたくさんチャレンジしてきました。

そしてその結果がプラスに働き、なんと我々は2020年当初に立てた売上など含むすべての目標を見事達成してしまいました。
昨年の経営計画発表会時に、「今年は予測できないことがたくさん起きる。変化を恐れない組織、自身の行動に信念を持てる組織に成長しよう」と伝え、スタートしました。年間を通して状況に対応し、常に変化をし続けた結果、4つの大きな目標を達成させることができたのです。

この結果は全員の努力の賜物だと思います。みんなコロナ渦で私生活でも大変な思いをしてきた中で、会社を信じてしっかりと自分のやるべきことを粘り強くやり続けてくたことにとても感動しました。
俺たちはやれるんだ、目標を実現できる強いチームなんだ、と改めてチームサカワの素晴らしさとその感謝を伝え、この辺りのスライドで、僕は胸が一杯になっていました。(改めてみんな本当にありがとう!お疲れ様でした!)

ここでティータイム休憩をはさみ、
第二幕は、2021年の目標と重点方針の発表を行いましたが、この辺りのスライドは機密事項ばかりなので、さすがに非公開とさせていただきます。笑

数値目標は、伊那食品工業 塚越寛会長の年輪経営に非常に影響を受けておりまして、昨年より少しだけ積み上げた売り上げ目標を掲げました。重点方針では、本当にできるのかの実現可能性は置いておいて「とりあえずやってみよう、チャレンジしてみよう」精神で、業界でまだやっていないことを僕たちは実現するのだという信念のもと、各事業での新しいチャレンジを発表しました。まずは言葉や行動に移することから始める、これがとても大切だと思っています。
ついさっき2020年の振り返りをしたばかりですが、もう時計の針は進んでいるのです。サカワは前しか見ません。
目標までたどり着いたらまた新たな島が現れる、人生はずっとそんな冒険の繰り返しなんでしょうね。

その後、各部門ごとに部長から年間部門目標と5~7月の1期の目標を発表し、具体的なアクションを全員で確認し合い、MVPの発表と表彰、そして最後にまもなく卒業を迎える従業員の方に感謝と記念品を贈呈し、みんなで記念撮影をして会は終了の運びとなりました。

私は、また今年もこのメンバーと一緒に働けることを誇りに思います。
サカワの基本方針は、「常に進化をすること、挑戦しないことが一番の失敗」だといつも考えています。
大人になってもいつも本気でぶつかって、嬉しい時は全員で喜び、時には納得するまでケンカして、青春のような瞬間をこれからもみんなで謳歌していきたいと思います!
今年も全員で世の中に素敵なものをたくさん作っていきますので、これからもサカワに乞うご期待を!
では、また!                      

                                       坂和 寿忠

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この記事を書いたひと

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坂和 寿忠

株式会社サカワ4代目社長の坂和寿忠(トシタダ)です。愛媛県出身、1986年生まれ。大正時代に黒板製造業でスタートした弊社は創業100年を超え、教育分野という土俵はそのままに、今ではアプリを制作し、学校用プロジェクター「ワイード」を全国展開しています(今もグングン導入台数増加中)。 “日本一面白い黒板屋さんになる“ために面白いアイデアや仲間をいつも探しています。「こんな物を一緒に作れないですか?」「こういうこと出来ないですか?」なんていう面白いお話があればいつでも大歓迎です!FacebookやTwitterからメッセージお待ちしております。では、また!

♪サカワのテーマソング「時代を超えて」