企業理念を変えました。挑み続ける老舗、私たちサカワです。

黒板屋四代目の挑戦記 #22

株式会社サカワは本年2024年より、企業理念を変更させて頂きます。

新しい企業理念はこちらです。

私たちサカワはこれまで積み重ねてきた歴史を胸に、今までにない発想で常識を書き変えていきます。
非常にユニークで力強い理念、そして私たちサカワにしか掲げられないものだと自負しております。
こちらの新しい企業理念と共に我々は成長し、事業を通して社会の発展と人類の進化に貢献して参ります。必ず日本中、そして世界で認められる会社になる所存ですので、どうか今後とも株式会社サカワを末永くご声援くだされば幸いです。
(理念変更に伴い、会社概要のページも一新しましたので、よろしければご覧ください。
またブログも今回から黒板屋四代目の挑戦記に変更させて頂きます。)

では、これからこちらの理念になった理由や変更しようと思った経緯をお話ししたいと思います。

企業理念は一般的に1つのものを長く使用するものです。
何かきっかけがない限り、そうそう変えるものではないのです。
私が2018年に代表取締役に就任してから5年目になりましたが、就任後すぐに一度企業理念と行動指針の制定を行いました。その時のリリースがこちらです。
創業100周年を迎え、新たな企業理念・行動指針・企業ロゴマークを制定しました 

当時は私たちは事業として、黒板・ホワイトボード事業やICT教育事業のほかに木造建築事業、不燃木材事業を手掛けておりました。会社を継承し、紡いできたものを切らさないように、すべての事業に横断するような言葉を制定しようということで、
「ものづくり企業」であるということ、そして「誰のためにサービスを提供するのか」ということを明確にするべく、

旧企業理念
「真剣に未来を変えたい人へ、最強の武器を提供する。」

行動指針
「まずやる。じっちょく。あたらしく。」

を制定しました。

“最強の武器”という企業理念に使用するには少々尖ったワードをチョイスしたのはチャレンジが好きなサカワらしい選択です。行動指針は一転すべてひらがなに統一して、とりあえずやってみよう、真っすぐ誠実に、常に新しいものを生み出すという社員の姿勢を優しくリズミカルに表現したものでした。

企業理念は、会社というチームが目指すべき理想の姿、社会に示す姿勢で、
行動指針は、働く社員の体に流れる血液であり、また迷った時に立ち戻れる宿木のような存在だと思っています。

この理念のおかげで社内の取り組みとして「武器づくりチーム」が発足されました。
新製品を生み出すべくチームを発足し、アイデア出しから試作、そして良いものが出来れば製品化まで行うという年一のプロジェクトとして毎年行ってきました。実際に理念から派生して世の中に製品として出していくというムーブになっていったのはとても意義がありました。この武器づくりチームは引き続きこれからも社内の大切な取り組みとして続けていきたいと思います。

そんな大切に育んできた企業理念を変えようと思ったきっかけは、2023年に事業の選択と集中をしようと決断し、今後は教育事業に特化して、その他の事業を終了したことです。ここで大きな転機を迎えました。
冒頭でもお話した通り、昨年まで弊社では黒板事業・教育ICT事業・木構造事業・不燃木材事業などの複数の事業で構成されていました。
それぞれの事業に社会的な意義があったので、チームメンバーはそれぞれ一生懸命に取り組んでくれていたのですが、同時に多事業を行う問題も出てきました。例えば、経営陣が事業ごとにケアできる範囲に限界があるため、それぞれが軌道に乗れば乗るほど1件ごとの規模も大きくなり、それに伴いリスクが増えていきます。そして各事業ごとにシナジー効果があればよいのですが、全く別分野なので、いうなれば別々の会社が1つのオフィスに存在しているような状態になり、社員同士はそれぞれどんな業務をしているのかが把握できない状況に陥り、会社がバラバラになっていきました。
当時私も先代から引き継いだ会社なので、すぐに事業のやるやらないを判断するのは難しかったため、数年間続けてみてそれぞれを最大限伸ばす努力を行った上で、「株式会社サカワが取り組むべき事業」を見定めて、最終的には教育事業に特化しようと決定しました。
そのかいもあって、今では社員全員で同じ方向を向き、一つの山の頂きを目指して登るべく、再スタートを切れていると思います。

そしてこのタイミングでいまもう一度見直すべきものは、企業理念だと感じ、ここで一新しようということになったのです。いまこそ会社が持っているすべての力を結集し、最大出力で1つの頂きを目指すために企業理念がブレていたら話にならないと。

理念は会社のステージや登る山が変わったのであれば、むしろ状況に応じで柔軟に大胆に変えるべきだと僕は思います。企業理念は会社と同じく生き物のようなもので、会社と共にアップデートしていくべきものと捉えています。

ちなみに行動指針「まずやる。じっちょく。あたらしく。」については、非常に覚えやすく分かりやすい為、既に全社員に根付いている行動の基礎となっています。
“思い立ったらまずやってみる、嘘をつかず誠実に、いつも新しいチャレンジを”、ということを多くの社員が実践してくれているので、この行動指針は変えずに次のステージでもみんなの背中を支えてくれる言葉として、共に進んでいこうと思います。

さて、新しい理念を制定するに辺り、僕たちには絶対にこだわりたいポイントがありました。
それは、もう一度 「黒板屋サカワ」というスタンスに立ち返るということです。
私たちは1919年の創業以来、黒板を作り続けてきたのですが、途中で複数の事業展開をし、その脈々と流れてきた血を薄め、自分たちのアイデンティティを見失いそうになりました。なので改めてこのタイミングで100年前から流れる精神をもう一度思い出し、私たちサカワが社会にどういった価値を提供していくのかを、サカワにしか打ち出せない言葉にして世の中に発信したいと思いました。

次の理念はきっと今まで以上に大切なものになるだろうと思い、日本一のコピーライターさんに作ってもらいたいと考え、「伝え方が9割」の著者である佐々木圭一さん率いる株式会社ウゴカスさんに依頼をお願いさせて頂くことになりました。(ツテも全くなかったので、ホームページの問い合わせフォームから連絡しました。暑苦しく熱烈なメッセージを送ったところ、すぐに返信を頂きまして、有難いことに制作をして頂くことになりました。)

特別に公開致しますが、こちらはウゴカスさんと初めてのミーティングでサカワが新理念に対してどういう思いを込めていきたいかということを伝え、ヒアリングの結果をまとめてくださった資料です。

ウゴカス様より掲載許可をいただきました

今見返ってみても、黒板や教育への思い、ワクワクしながら新しいものを生み出したい、そして今までの常識を塗り替えていきたいという私たちの思いが溢れています。

こういった制作経緯の中、「黒板」というキーワードを軸に100を超える案を数ヶ月間かけてブラッシュアップし、最終的に冒頭に発表しました「黒板屋であり、挑戦屋。」という最高のゴールに辿り着きました。
“黒板屋”という老舗であり昔から引き継いだ屋号をそのままストレートに表現し、さらに挑戦しながら進化していくということで、造語ではありますが、“挑戦屋”という言葉を選択しました。

理念制定プロジェクトには弊社は役員含めて5名(ウゴカスさんは4名)で取り組みました。ウゴカスの方々は私たちの思いを汲み取ろうと丁寧にヒアリング重ねてくださり、弊社のことを理解し好きになろうと本気で向き合ってくれました。本当に素晴らしい会社さんに理念策定をお願いできて良かったです。歴代の社長たちも新しい企業理念を喜んでくれていると思います。有難うございました。

私たちはこれからは黒板屋でありながら、挑戦屋として日々働いていきます。
その中で目の前に立ちはだかる壁は実は外にはありません。いつも自分自身との戦いなのです。

“あなたは本当にチャレンジしていますか?未踏の地へ一歩踏み出そうとしてますか?”

常に自分達に問いながら、転んでも転んでも前に進み、泥だらけでも進んできた道を仲間と共に讃え合い笑い合える会社になります。

株式会社サカワは、日本一の黒板屋を目指すことをここで宣言します。
教育業界に革命を起こし、社員全員が人生を謳歌し、利益を最も挙げられる日本一有名な黒板屋になります。

子どもたちに希望ある未来を、懸命に戦っている先生たちに勇気を。

「黒板屋であり、挑戦屋。」   https://www.sakawa.net/about/

株式会社サカワ / サカワ式黒板製作所 歴代代表取締役社長

創業者  坂和富忠
2代目  坂和眞道
3代目 坂和寿々子
4代目  坂和寿忠

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この記事を書いたひと

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坂和 寿忠

株式会社サカワ4代目社長の坂和寿忠(トシタダ)です。愛媛県出身、1986年生まれ。大正時代に黒板製造業でスタートした弊社は創業100年を超え、教育分野という土俵はそのままに、今ではアプリを制作し、学校用プロジェクター「ワイード」を全国展開しています(今もグングン導入台数増加中)。 “日本一面白い黒板屋さんになる“ために面白いアイデアや仲間をいつも探しています。「こんな物を一緒に作れないですか?」「こういうこと出来ないですか?」なんていう面白いお話があればいつでも大歓迎です!FacebookやTwitterからメッセージお待ちしております。では、また! 「黒板屋四代目への直接相談フォーム」はこちら

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