2023年 5つのチャレンジ〜「選択と集中」へのプロセス〜

黒板屋四代目の奮闘記 #16

明けましておめでとうございます。
2023年がスタートしましたね!
2020~2022年はコロナが足を引っ張って何をするにも大手を振ってできない、どこかスッキリしない3年間でしたね。しかし、直感のようなものですが今年は干支が兎というのもあり飛躍をする年になると思いますので、正に、憂さ(ウサ)が晴れる年になればと願います。
さて、今年 弊社は”選択と集中”というテーマを掲げて取り組もうと思っておりまして、今まで少しずつ会社として成長してきましたが、さらにこの数年でジャンプアップするために、やってきたことの中で、”続けていくもの・伸ばしていくもの”と”変えてみるもの・止めるもの”を整理していく必要があると思いました。大小でいえばたくさんあるのですが、その中でも大きな施策を”5つのチャレンジ”としてお伝えしたいと思います。
表向きに話せることと話せないことはありますが、言葉にして発言することによって、実現に一歩近づくと信じていますので、可能な範囲で公開していきたいと思います。
すべては企業としての責任である利益を出すこと、社会を発展させるサービスを展開すること、従業員に良い生活をしてもらうために行う施策です。

早速ですが、こちらが主な2023年のサカワのチャレンジリスト5つです。

①事業の選択と集中
➁働き方改革
➂組織改革
④企業理念の変更
⑤新製品展開

ひとつひとつ、簡単に説明していきます。

①事業の選択と集中
弊社は今現在、黒板製造事業・教育ICT事業・木構造事業・不燃木材事業などの複数の事業で構成されています。それぞれに立ち上げた背景と狙うべき市場規模がありますが、分野が違う事業をやっていると各所で全く違う問題や課題が出てきます。そのおかげで1年間毎日が忙しく、会社が立ち止まることがないので活気が出ますし、会社が動き続けているような気がします。
しかし、その反面 社員数が多くない弊社では、慢性的なリソース不足に陥り、人によっては兼任の事業が出てきます。また複数の事業展開は1つの事業がうまくいかなかった際のリスク回避という考えもありますが、その反面では経営資源をどこかに集中することができないため、結局は会社としては力の掛け方が中途半端になってしまいます。複数の事業を展開する際には、それぞれの事業に関連性や補完関係がないと中々難しいなと前々から感じておりました。(これはあくまでも弊社のような規模感の会社でのお話です。)
詳しくはまた正式に別の機会に書かせて頂きたいと思いますが、社内で熟考した結果、今後は教育事業に集中していくことになりました。非常に前向きな結論と考えています!
まだお仕事も多々残っておりますのでご迷惑だけはお掛けしないように、リリース含めてタイミングを見計らって、詳しくはアナウンスさせて頂きます。

➁働き方改革
今年、働き方改革にも大きな舵を切っていきたいと思っています。
この数年間で有給取得率の向上と残業時間の減少を目指して社内風土や組織改革をしてきました。
いまちょうどこのブログを書いている時間が18時10分ごろですが、既に社内にほぼ人がいないですし、有給も非常に積極的に取ってくれて、取得率は80%近くになりました。休みを取ってリフレッシュするのが当たり前という雰囲気になり、そしてそれに合わせるように業績が向上してきました。
それに乗じて、しっかりと平均給与も意識的に上げてきました。

ここでもう一段階、会社として働きやすく、そしてチーム力が結束できるようにチャレンジしてみたい試みがあります。それが月1の週休3日の試験導入です。出勤時の生産性を上げて効率を良くすることで平日の休みを増やしても作業量が落ちないということを証明し、むしろ最終的には会社の業績が上がるのではないかというポジティブな結果を予想しております。もちろん給与は固定したままです。
具体的な実施方法は試験導入を経て決めていきますが、僕自身も経営者として非常に楽しみな仕掛けです。大企業では既に導入されている会社さんも増えていますが、中小企業なりの導入方法がありそうなので、また別の機会に皆様に向けて結果等々もシェアしたいと思います。

➂組織改革
現在弊社では役員、部長、次長・課長、係長、主任と実績と入った年数などの概ね年功序列で決まった組織で運営しております。もちろん良い面もあるのですが、形骸化してしまっている面もあり、役職者だからといっても具体的にどんな責任があるのかということが分かりくくなっています。そこで今の組織制度を一度壊して、上下関係が横並びに近く、お互いが助け合い補完しあって尊重し合える組織に再編成したいと思います。いつも決まった人だけが活躍するのではなく、最終的にはヒーローが入れ替わり立ち代わり出てくるようなチームを理想としていて、目標に向けてのKPIを具体的に設定し、人事評価も納得感を上げて、全員で1つの山の頂上を目指す組織にしていきたいと思います。
こちらも運用がスタートしたらまた別の形でまとめて参ります。

④企業理念の変更
4つ目、これもとても大きなことですが、今年で企業理念を変更しようか検討しています。
実は2019年に取締役が一新されたタイミングで、企業理念を新しくしました。サカワはモノづくりの会社なので、業界に関わらず弊社に期待してくれている人のために、全力で最高の製品(武器)を作っていこう、というコンセプトの理念です。
その中で”武器づくり会議”なども生まれていて、弊社らしい攻めの姿勢が出した良いものだったと自負していますし、まだまだ変更してから3,4年しか経っていません。
ただ前述したように今年のテーマは”選択と集中”で、特に事業を集中させていくにあたり、目指すべき会社の姿勢、目指すべき場所をより明確にした方が全社で最大風速が出ると思いますので、このタイミングで企業理念を変えるべきではないかと考えています。
企業理念はその時に目指したい理想とする企業像であって、会社のフェーズが変わったタイミングで変化していくべきだ、という当時のコンサルの方のアドバイスが今になってよく分かります。
関係者でよく検討して、サカワが教育を通して成し遂げられる 世の中に貢献したいという意味合いが含まれたストレートな姿を言葉で表せられると良いなと思っています。

⑤新製品展開
最後に新製品を今年はどんどん出していきます。教育事業に専念するのですから、そこに新たな武器が必要です。
現在、弊社の売上の多くを占めるのは映写対応のブルーグレー黒板・ホワイトボードウルトラワイドプロジェクター「ワイード」という製品です。
映写対応の黒板・ホワイトはプロジェクターを導入したい学校に向けて、チョークやマーカーが書き消ししやすくプロジェクターからの映像の映りも良いという製品で、導入した学校様には非常に好評で、アナログとデジタルの授業が展開しやすくなったとのお声を頂きます。しかし、どうしても板面を貼替える必要があり、コストが掛かることと黒板派・ホワイト派に意見が割れてしまいます。
そんな悩みを解決できる製品を今年リリース致します。

そして、黒板サイズに大きく映せる電子黒板プロジェクターとして定番化してきているワイードも進化します。ワイドに大きく映せる分、ペンで操作する際に左から右へと移動距離が長くなるというデメリットと、授業の全てにおいて言えることだと思いますが、基本的には黒板や電子黒板・タブレットは教室の前にあるものですから、先生が何かアクションを起こすときに教室前面から動くことができない、という問題があります。その2点を解決できる製品を考案しましたので、またタイミングを見て情報公開して参ります。
そして、もう一点テレビ型の電子黒板をより教室で使いやすくする製品もリリース致します。
まだ詳細をお伝えできないことばかりですが、今年は現時点でも新しい製品が3つあります。楽しみにして頂ければ幸いです!

以上、今の段階でやろうと思っている施策5つでした。経営者としても進化が求められるので、身が引き締まる思いですが、きっと会社が良くなると信じて入念に準備をして、最後は楽観的に進んでいこうと思います。
今までは序章に過ぎません。さあ、ここから本番だ!これからのサカワにご期待ください。
2023年も何卒宜しくお願い致します。

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この記事を書いたひと

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坂和 寿忠

株式会社サカワ4代目社長の坂和寿忠(トシタダ)です。愛媛県出身、1986年生まれ。大正時代に黒板製造業でスタートした弊社は創業100年を超え、教育分野という土俵はそのままに、今ではアプリを制作し、学校用プロジェクター「ワイード」を全国展開しています(今もグングン導入台数増加中)。 “日本一面白い黒板屋さんになる“ために面白いアイデアや仲間をいつも探しています。「こんな物を一緒に作れないですか?」「こういうこと出来ないですか?」なんていう面白いお話があればいつでも大歓迎です!FacebookやTwitterからメッセージお待ちしております。では、また!

♪サカワのテーマソング「時代を超えて」