2024年3月13日

【導入事例】「ワイードなしの授業は考えられない」先生は楽に、学生はより学びやすく(東北電子専門学校)

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東北の中心・仙台駅から徒歩5分ほどという好立地に位置する、学校法人日本コンピュータ学園東北電子専門学校。校舎内では常時1000台以上の実習用PCが稼働しており、情報システム科やAIテクノロジーエンジニア科などの9系統22学科すべてが「職業実践専門課程」に認定されています。資格に強く、またきめ細やかな就職サポートも相まって、毎年高い就職実績をあげている人気校です。

同校では、2023年6月に「ワイードプラス」を6台導入。これまで、小学校~高等学校においては6700台以上(2024年2月26日現在)の導入事例を持つワイードですが、専門学校への導入件数はそう多くありません。そこで、同校がワイードを導入するに至った経緯や、専門学校ならではの使い勝手などを詳しくうかがってきました!

「幅広く投影できるプロジェクターを」と導入を検討

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ワイード導入のきっかけは、もともと使用していたプロジェクターが老朽化したため、機器を入れ替えようと考えたことでした。従来型のプロジェクターはホワイトボードの中央にしか投影できず、「せっかく幅広のホワイトボードなのにもったいない。このサイズに対応できるプロジェクターがあれば便利なのに」と、多くの先生方が感じていたそうです。

そこで最初に検討したのは、プロジェクターを2台並べて投影する方法でした。しかしその方法では、2台分の機器を設置し各々を操作しなければならず、手間がかかります。そんなとき、普段から校内で使用する機器や設備関連で付き合いのある事業者から、ワイードを紹介されたのです。共通情報科の教師を務め、設備の導入を担当している鈴木秀和先生は、当時を振り返りこう話します。

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共通情報科の鈴木秀和先生

「ホワイトボードの全面に投影できるワイードは、まさに求めていた製品でした。実際に説明を受けて、『これは良さそうだ』と。他の先生方にも相談したところ、やはり好感触を得られたので、導入を決めました(鈴木先生)」

同校は学科によって2年制から4年制までに分かれており、1年生は基礎的な学習、2年生以降は実習をメインに学びます。ワイードを設置したのは、主に1年生が座学で使用する教室です。

授業中、先生が使用するのはWindows PCとiPadです。ワイードもこれらと繋いで使用します。どちらに繋ぐかは正直なところ、「先生の好み」に任されていますが、「Windows PCと繋いだ方が、使えるツールが多いので便利」という声が多いそうです。

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ホワイトボード脇に置かれたPCと接続して使用している

板書して消してまた板書して…の繰り返しを電子ペンが解消!

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電子ペンでPDFファイル上に丸をつける高橋圭信先生

鈴木先生同様、授業で日常的にワイードを使用している高橋先生もまた、「従来型のプロジェクターからワイードに変わったことで、格段に楽になりました」と笑顔を見せます。

同校では入学時、学生全員にiPadが配布されます。授業では、電子図書や先生が作成したPDFテキストがホワイトボードに投影され、学生は自分のiPadでそれと同じデータを見ながら学習を進めるのが基本のスタイルです。

従来のプロジェクターでは、テキストに印をつけるにはホワイトボード用のマーカーで直接投影画面に描く方法しかありませんでした。この方法では、テキストを次のページに進めるたびにマーカーで描いた印を消す必要があります。消してしまった後で学生から質問があった際には、学生が書いたノートをもとに説明するしか方法がない、という課題がありました。

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iPadを見ながらノートを取る学生の様子

ところがワイードに切り替えてからは、こうした課題が解消されました。ワイードに付属する電子ペンを使用することで、映像上に直接デジタルで書き込むことができます。ホワイトボードは白い状態を保てるので、テキストが次のページに進んでも、いちいち書き込みを消す必要がありません。さらに、書き込んだ内容はデータとして保存されるため、後から学生が質問をしても、データを参照しながらスムーズに回答できます。

「ワイードを導入してからは、ほとんど板書はしなくなりました」と、お2人は口を揃えます。一方、「板書したい」という先生のニーズにもしっかりと対応しています。ワイードの大きな利点として、投影部分を左右に動かせることが挙げられます。これにより、ホワイトボードの左側に電子図書を投影し、右側には補足の文章を書くといったことも可能です。先生の教え方や好みに合わせて、フレキシブルに対応できるのもワイードの強みの一つです。

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また、授業の録画に関しても副産物的なメリットをもたらしました。同校では欠席した学生に配信するため、授業風景を録画しています。録画用に設置しているカメラは明度が高い部分を基準に撮影するため、板書部分が暗くなりがちで、視認性に問題がありました。しかしワイードを使用してからは、ホワイトボード全体を均等に照らせるように。板書部分も含めて全体を明るく保つことができ、「一部分が暗くなる」という問題が解消されました。

2つのタブを並べて表示する「画面分割機能」が便利

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左右で別々のPDFが開いている

先生方がとくに気に入っている機能は、画面分割機能です。ワイードには複数のタブを開いた際に、それらを自動的に画面上で分割して表示する機能が備わっています。たとえば、2つの異なるPDFを開く場合、この機能を使用することで、2つのPDFを並べて表示することができます。これはPDFに限らず、左側で電子図書を開き、右側でブラウザを参照するなどの使い方も可能です。

画面分割機能は、授業中の小テストとその振り返りに役立ちます。左側にテストの設問を表示し、右側には回答を出す。必要に応じて、回答の部分に電子ペンで補足を加えることもできます。これにより、プロジェクターを使って設問を映し出し、ホワイトボードに手書きで回答を記入し説明する手間が省け、授業の進行がスムーズになりました。

電子ペンをマウスのように使い、幅を変えたり拡大縮小したりと自由自在

ワイードの導入により、先生にとっても学生にとっても、より効率的な学びの環境が構築できました。これについて鈴木先生は、「もうワイードなしの授業は考えられません」と言います。

電子ペンの性能向上に期待

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今後に期待することとしては、

  1. 電子ペンの電池持ちの向上
  2. 電子ペンからレーザーポインターが出てほしい
  3. 曲面補正の自動化

の3点が挙がりました。

「うっかり電子ペンの電源を入れっぱなしにしてしまうと、あっという間に電池切れを起こしてしまうんですよね。一定時間操作をしないと自動でオフになる機能があると、助かります(鈴木先生)」

「でも、使っている途中で知らない間にオフになっていると困るかもしれませんね。とりあえずは、電池持ちをもう少し改善してもらえると嬉しいです。それと欲を言えば、電子ペンの先がレーザーポインターの役目を果たしてくれるといいかな。それがあると、ホワイトボードから離れた場所に立っていても説明できるので(高橋先生)」

便利な電子ペンだからこそ、より使いやすくしてほしい、という期待が寄せられました。

一方、曲面補正とは、湾曲したホワイトボードや黒板に投影した際に発生する映像の歪みを補正する機能です。導入時には、設置する業者が設定してから引き渡しとなりますが、同校では「誤ってリセットしてしまった」のだそう。設定を再度行うには完全に手動で調整せねばなりませんが、これがそう簡単ではないとのこと。ある程度自動で設定してくれると便利だという声が聞かれました。

試しながら、もっと便利な使い方を模索したい

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「導入から半年ほどで、まだ使いこなせていない機能がたくさんあります。次に使ってみたいのは、電子黒板機能ですね。授業でグラフを描く機会が多いので、重宝しそうだと考えています。ワイードは非常に直感的に使えるので、これからもいろいろと触ってみて、便利な使い方を模索していきたいです(鈴木先生)」

編集後記

今回、初の専門学校の導入事例取材となりましたが、ワイードの電子ペンを授業で活用されている学校様は実は珍しかったりします。さすが、東北“電子”専門学校ですね!電子ペンに関する貴重なご意見有難うございました!今後の開発の参考にさせていただきます。

改めまして鈴木先生と高橋先生、取材へのご協力誠に有難うございました!

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製品詳細現行モデル名称:ウルトラワイド超短焦点プロジェクター「ワイード プラス」
型番:SP-UW4000
・機能と特徴ページ
・地域別の導入実績ページ
カタログ・資料全国の小中学校・高等学校を中心に6700台以上導入。黒板いっぱいに映せるウルトラワイドなプロジェクター「ワイード」のカタログやお役立ち資料はこちら
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