2023年1月11日

【導入事例】導入2年目ならではの課題と、プロジェクター向き教材を蓄えるポイント

学校法人谷岡学園大阪緑涼高等学校_導入事例_ウルトラワイド超短焦点プロジェクター「ワイード」

導入先:学校法人谷岡学園 大阪緑涼高等学校 様
導入製品:ウルトラワイド超短焦点プロジェクター「ワイード」

大阪緑涼高等学校は鳥のさえずりが聞こえてくるほど緑豊か。テラス、森の小道、小川に囲まれて学校生活を送っています。高レベルの大学進学を目指すコースや、保育系進学・調理師・製菓衛生士など専門性の高いコースに分かれており、個別の関心に応じた学びが特徴です。
同校は教材のデジタル化などを見据えて、2021年にウルトラワイド超短焦点プロジェクター「ワイード」を導入しました。今回は、情報科教諭の空野先生にアンケートにお答え頂いた内容をレポートします!

湾曲した黒板(曲面黒板)に綺麗に映したい。「移動手間ゼロ」設置で使用頻度UP

ーー解決したかった課題を教えてください。

湾曲した黒板(※1)に映せるプロジェクターを探していました。教室の既存黒板をそのまま使えればと考えていたからです。そんな時に、普段から学校に出入りする業者(販売店)の紹介で、ワイードを知りました。

※1…曲面黒板とも言います。光の反射による見づらさを解消するために左右にカーブをつけた黒板で、平面黒板(湾曲していない黒板)と並んで使い勝手が良く、人気の製品です。

プロジェクター「ワイード」を使った理科の授業

ーーそれまでに使っていた類似製品はありますか?

持ち運び型のプロジェクターを適宜使っていました。しかし、重量が重たくて(移動が手間で)黒板に映す機会が次第に無くなっていたんです。
そのような背景があり、壁などに固定できるプロジェクターであれば手間が減るだろうと考えました。

デジタルへの移行は過渡期で、準備時間は一時的に増えている

ーー導入の決め手はなんでしょうか?

湾曲した黒板(曲面黒板)に綺麗に映ることです。また、「どのように映るか」事前に映り具合など確認できたことも安心材料になりました。

ーーワイード導入後、授業でどのようなメリットを感じましたか?

普通教室に壁取り付けしているので、移動の必要もなく、手軽に利用できます。1台のリモコンを共用して、複数台のワイードを操作できる点も気に入っています。

ーー生徒の反応はどうでしたか?

プロジェクターの授業を今までしてこなかったので、物珍しさからか集中できているように感じます。黒板への映り方にも満足で、後方席の生徒からも映像が見えています。

ーー授業の準備にかかる時間は減りましたか?

まだまだ(ICTを用いた授業や学習指導の)準備段階なので、授業に費やす時間は増えています。

先生のPC端末とワイードを接続させる様子
先生のPC端末とワイードを接続させる様子

ーーアンケートは以上です。ありがとうございました!

POINT:ワイードの「曲面補正」で映像の形を整える

同校では「通常黒板」に投影するスタイルです。ベテラン先生世代もお馴染み、緑の黒板にプロジェクター「ワイード」で直接投影。サカワが紹介した今までの導入事例では、映写対応黒板やホワイトボードへ投影するケースが多いですが、同校のように通常黒板にも映せます。教材スライドなどを投影しており、授業に支障は出ていません。

曲面補正が便利

学校や塾において、黒板の形状やサイズは一定ではありません。なので教室環境に応じて、一台一台設定していきます。実はワイードを含むプロジェクター全般は、曲面黒板に映像を映す場合、一切設定しないままだと映像が歪んでしまいます。そこで曲面補正機能の登場です。

SP-UW4000の曲面補正機能の図解
ワイードの現行機種「SP-UW4000」は精度の高い曲面補正機能を搭載しています。

付属のリモコンを操作して、曲面補正グリッドの各頂点を動かし調整。すると簡単に綺麗な長方形(映像の形)を形成することができます。「今学校にある曲面黒板を使いたい」という方にも安心です。

リモコン操作で複数の基準点を動かして、丁寧に位置を合わせます。
リモコン操作で複数の基準点を動かして、丁寧に位置を合わせます。

この調整は、基本的には取付工事と同時に行います。

POINT:プロジェクターで映す教材は、意外と制限がなくて多様

「準備時間は増えている」。空野先生の実感にもあるように、教室環境の整備は一筋縄ではいきません。授業スタイルや学習指導要領の最新事情に合わせて、道具を揃える→使ってみる→応用する、と段階を踏んでいます。ワイード単体でもそれは同じです。
では、どのようにプロジェクター「ワイード」という道具を使いこなしていけば良いでしょうか。

「先生と教育行政のためのICT教育環境整備ハンドブック2022」(https://www.japet.or.jp/wp-content/uploads/2022/06/ICThandbook2022_Web.pdf)を参考に、プロジェクターで何を提示すれば良いか紹介します。

提示に適するもの :
・黒板では表現できないもの(写真、映像、アニメーション、実技動画 など)
→黒板がどちらかというと静的な表示に向いているのに対して、大型提示装置(プロジェクター)は動的な表示に向いています。

大型提示装置で投影する内容 具体例:
・紙の教科書
・プリントや書籍(地図、年表、統計資料、図鑑など)
・デジタル教科書
・先生や児童生徒が作成した、写真やビデオ
・先生の実技や実習のお手本を見せる(書画カメラとワイードを接続)
・児童生徒の発表スライド

このように、身近な教材が挙げられています。意外と制限が無いように感じませんか?
紙の教科書を撮影して映し、児童生徒に注目させたい箇所をピンポイントで拡大表示させる。これだけでも効果的です。

POINT:学校の意思決定を促す、デモや操作説明会

ICT機器選定の担当者の悩みでよく聞くのが、「学校全体の意思決定がなかなか進まないこと」。
「学校全体の意思決定の場」となり得るのが、導入検討時のデモや、導入決定後の先生への操作説明会だと考えています。
先生方が抵抗感なくワイードを日常使いできるよう、現在サカワでは「操作説明会」の実施を心がけています。導入後にあらためて操作説明会を実施することもできますよ!
>デモ・操作説明会の詳細を見る。

編集後記:
同校はブログやインスタグラムの活動報告に活気があり、サービス精神が旺盛だと感じます。それは、本アンケート回答において、先生が様々な角度で授業風景を撮影して下さったことからも伺えました。この場を借りて感謝申し上げます。この度はアンケートへのご回答、誠にありがとうございました!

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製品詳細現行モデル名称:ウルトラワイド超短焦点プロジェクター「ワイード プラス」
型番:SP-UW4000
・機能と特徴ページ
・地域別の導入実績ページ
カタログ・資料全国の小中学校・高等学校を中心に6700台以上導入。黒板いっぱいに映せるウルトラワイドなプロジェクター「ワイード」のカタログやお役立ち資料はこちら
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お問い合わせデモの際は、プロジェクター実機を持って学校へ伺います。「実際の映りを確認したい」「機種選定に携わる複数人で確認したい」と検討されている方は、お気軽にお申し込みください。
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元先生猪狩の「わいわい備忘録」ワイードに詳しいスタッフのブログです。ワイードの効果的な使い方や小技・他社製品とのおすすめな組合せなどを深掘りします!
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