お知らせ
2021年12月16日

【ワイード導入事例・インタビュー】画像の対比が生むヴィジュアルを駆使した授業展開。 2画面機能による教育効果の高さを実感


導入先:女子美術大学付属高等学校・中学校様
導入製品:ウルトラワイド超短焦点プロジェクター「ワイード」

目次

  1. プレゼンテーションの映像化による飛躍的成長
  2. 黒板を軸にしたICT化の教育効果
  3. 2画面機能(PBP機能)で、瞬時にiPad2台分の画面を効果的に切り替える
  4. 板書時間の短縮が生徒のやる気を高める
  5. 関連

プレゼンテーションの映像化による飛躍的成長

「アナログのよさを大切にしながら、アートの世界を広げてくれるのが、『ワイード』を活用した教育環境のICT化でした」

日本の美術系私学において、最も長い歴史を誇る女子美術大学付属高等学校・中学校。美術教育を柱に据えた専門教育を行う上で、急務となったのが、ICTを活用した授業への取り組みでした。2018年の夏、ICT化の先陣を切り、中学校と高校の全27クラスに導入されたのが、ウルトラワイド超短焦点プロジェクター『ワイード』。同校ならではの授業展開にどのような新風を吹き込んだのか、導入の一端を担った近藤先生と2名の生徒に『ワイード』の教育的効果についてお伺いしました。

「美術を紐解いていくと、普段の活動や日常のさまざまな事柄が自分の作り出す作品へとつながっていきます。生徒たちは授業でたくさんの知識を吸収する一方で、絵を描き、創造することでアウトプットを行いますが、そこで重視しているのが、自分の作品について考えを語り、他者に伝えるということです」

ワイードを使った授業の教育効果についてインタビューに応える近藤先生

それゆえに、同校の一般教科を中心とした授業では、一方的な講義形式ではなく、生徒たちによるグループワークやプレゼンテーションを積極的に取り入れてきました。発表の機会が多い授業において『ワイード』の導入が果たした役割は多岐にわたり、模造紙にまとめたり、紙芝居に描いたりと、アナログ的な手法を用いていた従来の発表スタイルが大きく様変わりしました。

近藤先生が担任を受け持つ3年生の佐藤さん(仮名)は、デジタルを駆使してアイデアを形にした見ごたえのあるプレゼンテーションが多くなり、表現の幅が広がったことに魅力を感じているそう。

「2年生の時に、歴史的な事実をテーマに発表を行う日本史の授業があり、そのなかでとても印象的だったのが、自分たちで演じた劇を映像化して『ワイード』の大画面で上映したグループです。生徒自身で編集した映像は伝わりやすいコミカルな内容で、『ワイード』が導入される以前は実現できなかった面白いプレゼンテーションでした。私は動画編集が苦手なので、PowerPointやKeynoteでスライドを作って発表をしています。図やグラフ、自分で描いたイラストに動きも付けて、クスッと笑えるプレゼンテーションを目指しました。ユニークな映像は頭に残りやすいからです。ホワイトボードに自分が作ったコンテンツが大きく映し出されると思うと、資料作成のモチベーションも上がります」。

情報活用能力をしっかりと身につけた生徒たちは、想像以上の表現力を発揮し、デジタルに偏ることなく、アナログの良さを生かしながらプレゼンテーションを行っていると言います。

黒板を軸にしたICT化の教育効果

教育環境のICT化を進めるなかで、最初に導入を決めたICT機器が『ワイード』でした。先行する形で、黒板を中心とした授業のデジタル化に取り組んだのは、「生徒よりもまず先に、教員がデジタル環境に慣れるべき」という、同校としての考えがあったからです。各教員は『ワイード』と連携させるiPadを1台ずつ準備し、さまざまな画像を黒板に投影するところから徐々に活用の幅を拡大していきました。授業内でのデジタルコンテンツの投影は強制ではなく、教員の裁量に任されましたが、「『ワイード』は起動が早く、操作がシンプルで使いやすいことから、すぐにすべての教科で活用されるようになりました」と近藤先生。全学年の生徒が一人一台、iPadを所持する環境が整った2021年。当初の狙い通り、タブレット操作に慣れた教員が、生徒たちにしっかりと活用方法を指導できるメリットが生まれました。

ICT教育の推進担当として、機器の選定に奔走した近藤先生。展示会でのプレゼンテーションで『ワイード』に大きな可能性を感じたのが、他者製品にはない大画面でした。

「黒板全面を使って映像を投影できる16:6サイズ(約110〜120インチ)のワイド画面は特に印象的で、この独自の機能が導入の決め手になりました。以前は、各教室に42インチのTV型の提示装置しかなかったので、黒板にデジタル教材を大きく映し出せるワイド画面機能は、ヴィジュアルに敏感な美術を学ぶ生徒にとって、視覚に強く訴える効果があるためメリットが大きいと感じました」。

2画面機能(PBP機能)で、瞬時にiPad2台分の画面を効果的に切り替える

『ワイード』の機能のなかでも特に2画面機能(PBP機能)は、左右に分かれた2つの画面に異なるコンテンツを投影できることから、授業内でも高い教育効果が期待されています。この機能を最大限に活用し、授業を展開しているのが近藤先生の社会科です。『ワイード』とApple TVを接続する近藤先生は、Apple TVとiPadを2台ずつ用意し、それぞれ1台ずつをつなげてPBP機能でApple TVの画面を左右に並べて投影します。3年生の「地震」をテーマにした授業では、教科書の内容に沿ってスライドを左右の画面で提示。1コマ45分の授業の間に、2つの画面に映し出されたスライドは20カット以上に及び、板書や動くアニメーション、イラスト、写真、教科書から抜き出した図も挟み込み、近藤先生がiPadを2~3タップするだけで、左右の画面を瞬時に切り替えていきます。生徒たちは深い学びに結び付けられる濃密な授業を受けることができるようになりました。

授業では、まず、地震発生の仕組みを理解するために、海洋プレートと陸のプレートの図を左右に並べて比較説明します。そのあと、片側の画面が造山帯の模式図に切り替わり、反対画面にはプレート解説の板書が表れます。その板書を残したまま、さらに反対の画面で、海溝型地震のメカニズムを、動きを付けてアニメーションで解説。授業の導入10分にも満たない間にこれだけの躍動感あふれる授業が次々に展開されていきます。南海トラフの説明では、リモコン操作で2画面機能(PBP機能)から単一の16:6ワイド画面にスピーディに切り替え、地図を拡大。細かい地図も最後列に座る生徒にまで見やすい大きさで表示されました。

「授業の準備で特に時間を割いているのが、どのスライドを、左右どちらの画面に、どのタイミングで提示するのか、展開方法を考える時間です。印象に残らないと知識が定着しないので、例えば、ポイントとなるイラストを最初に見せて、授業を進めながら中盤でもう一度そのイラストに戻り、さらに知識を積み上げたあと、最後にもう一度同じイラストを表示させ、大きな画面で繰り返し投影して印象付けていきます。さらに、他の画像や資料と結び付けることで、点と点が線になり、頭の中で蜘蛛の巣のように知識が張り巡らされ、ひとつの地図のようにまとまっていく。最初は受け取っただけの知識が、生徒たちが自ら学んだことにより、主体的に知識と紐づけられるようになるわけです。こうした立体的な見せ方の工夫を可能にしたのが2画面の機能。2つの画面で投影することの最大の魅力は、授業展開の幅が大きく広がったことだと思います」。

2台のiPadにスライド資料を入れて、授業の展開方法を考える

また、授業の合間でも簡単に画面の切り替えができることから、効果的に活用されているのがAppleTVのミラーリング機能で、生徒のiPad画面をホワイトボードに投影するという方法です。授業の中盤では、「家の周りの地形」について調べてきたある生徒の課題が、ホワイトボードに大きく映し出され、地形の特徴を生徒全員で共有しました。

左側のスライドが、生徒が使用しているiPadの画面に切り替わった

「私の持論ですが、自分の身近なことには興味関心が向かいやすく、それが学びの楽しさへつながっていくと考えています。一様な課題も出しますが、身近な事柄を調べたレポートを提出させ、授業の合間に投影しています。投影だけなら普通のプロジェクターでも可能ですが、授業が途切れることなく、教員が説明をする流れの中で生徒たちの活動を盛り込み、生徒たちの考えを全体で共有できることが、『ワイード』ならではのメリットです。今、学んでいる内容が自分の身近なことにつながることが理解できると、一生使える知識として定着します。デジタルツールを通じて、生徒たちの知的好奇心を喚起するような授業を組み立てられるように努めています」。

近藤先生が目指すのは、生徒たちが主体的に参加できる授業。「2画面機能(PBP機能)の操作は簡単なんです。〝教える″というマインドを変えて、生徒とともに授業を作り上げようと考えられれば、この機能を使った教育効果が一層高くなるはずです」。

板書時間の短縮が生徒のやる気を高める

一方、『ワイード』の導入により、教員と生徒が共に感じていた授業での最大の効果は、板書時間の短縮です。近藤先生の場合、「すべての板書を映像で投影することで、生徒たち一人ひとりと向き合う時間が増え、小さな疑問に気づき、どこでつまずいているのかを把握しやすくなった」と言います。

近藤先生が担任を受け持つ高校3年生の鈴木さん(仮名)も、板書に関するプラス要素を感じていました。

「国語は縦書きなので、黒板にチョークで板書をしていたころは、先生の体で文字が覆い隠されて、なかなかノートに書き写せないデメリットがありました。板書を消すペースが早い先生もおり、『ノートを急いで取らなければ』という緊迫感のもと受けていた教科もあり、そのときは授業内容を理解する余裕すらありません。

『ワイード』を使った授業に代わってからは、板書が一瞬で大きく表示されるので、教室のどの席からも見やすく、2画面の場合は片側に板書を残して授業が進むので、自分のペースでノートを取ることができます。たとえ、板書が消されても、先生に言えば再投影してもらえるので、説明内容も余裕を持って聞けるようになり、以前よりも勉強が身についている実感があります」。
さらに「先生方が時間をかけてデジタル教材を作り、たくさんのデータを使って分かりやすく説明してくださるようになったので、誠意として、しっかり勉強しようという意欲が湧くようになりました」と鈴木さん(仮名)。

また、もとから導入していた放送システムを改良し、『ワイード』で全クラス一斉に映像配信ができるようになったことも特筆すべきことのひとつです。コロナ禍で多くの生徒が一堂に集まるのが難しくなった際も始業式などの行事や全校朝礼、生徒総会、講演会も、教室内で実施することが可能になりました。

近藤先生いわく、「『ワイード』はアクティブラーニングと言われる勉強スタイルに非常にフィットしています。自分で学んだことや共同作業でまとめたレポート、作成したプレゼンテーションの資料も、最終的には『ワイード』の大画面で映し出して発表し、他の生徒たちと考えを共有したり、一緒に検討したり、主体的に学び、発表する、という能動的な学習スタイルが形作られてきました。授業がよりアクティブになったことは、『ワイード』の導入による功績のひとつだと思います」。

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